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『PlusaSlicer(プルサ・スライサー)』で出力した「G-code(ジー・コード)ファイル」の地形図を、3Dプリンタ『Prusa i3』で印刷して、立体地図をつくる。
Step1 SDカードから印刷
前回作成した「G-code(ジー・コード)ファイル」を、あらかじめ「SDカード」に書き込んでおく。
※「G-code(ジー・コード)ファイル」の作り方は、ブログ記事:STLファイルから「G-code」を作成する方法【Prusa i3】を参考にしてください。
3Dプリンタ『Prusa i3』のディスプレイ画面 |
3Dプリンタ『Prusa i3』のSDカードスロットに、印刷予定の「G-code(ジー・コード)ファイル」が書き込まれたSDカードを挿入。
『Prusa i3』のディスプレイ画面から『Print from SD』を選択。
プリントするデータを選択 |
ファイル名「hamadori_7h12m.gcode」が今回プリントするデータ。「福島県浜通り地方」の立体地形図である(データ元:国土地理院)。
※地理院地図からのデータ入手方法は、ブログ記事:日本『3D地図データ』の入手方法を参考にしてください。
予熱がおわると、データの印刷がはじまる。
今回の推定プリント時間は「7時間57分49秒」。
1st layer(ファースト・レイヤー) |
1層目(ファースト・レイヤー)の印刷スピードは「20mm/s」、一秒間に2cmという低速。この1層目だけで1時間近くがかかる。
2nd layer(セカンド・レイヤー) |
1層目が終わると、2層目のプリントがはじまる。
印刷スピードは「80mm/s」、一秒間に8cmという高速プリント(1層目より4倍速い)。2層目の印刷は「12分ほど」で完了する。
1~5層目まではベタぬり |
2~5層目までは、印刷方向を90°ずつ変えながら、同じ動作が繰り返される。
5層目が完了したのは、プリント開始から「1時間42分後」。
6層目「Gyroid(ジャイロイド)」 |
今回は「Gyroid(ジャイロイド)」というパターン。
充填率は「15%」
6 ~ 26層目までは全面中空構造。 |
6層目から26層目まで、「Gyroid(ジャイロイド)」のパターン印刷がつづく。
プリント速度は「80mm/s」。1層あたり、およそ4分で印刷されていく。
26層目(厚さ4mm)までで、プリント開始から「3時間」が経過。
27層目、ブリッジの印刷がはじまる |
27層目で「Bridge infill(ブリッジ・インフィル)」のプリント開始。
「Bridge infill」の印刷スピードは「30mm/s」。スピードが半分以下におちる。
「Solid infill(ソリッド・インフィル)」 |
「Bridge infill(ブリッジ・インフィル)」ができると、その上に「Solid infill(ソリッド・インフィル)」が重ねられていく。
「Solid infill」の印刷スピードは「80mm/s」と高速。
「Solid infill(ソリッド・インフィル)」は5枚がさね |
「Solid infill(ソリッド・インフィル)」が5枚重ねられてから、表面仕上げとなる「Top solid infill(トップ・ソリッド・インフィル)」が印刷される。
「Top solid infill」の印刷スピードは「40mm/s」の、ゆっくり仕上げ。
海岸線のプリント |
海のプリントが終わり、陸へとあがる。
ちなみに、海が終わった段階で2時間ほどプリントを休憩した。
プリンタ画面の『Pause Print』を選択すると、プリントが一時停止され、ホットベッドのみ60℃をキープしたまま、プリンタは待機状態となる。ふたたびプリントを開始するには『Resume Print』を選択すれば、一時停止していた同じ場所からプリントが再開される。
山並みが形成されていく |
今回の地形は半分以上が海で、陸地の標高も低い。
コンプリート |
無事完成。
推定プリント時間は「7時間57分49秒」だったが、
実際には「7時間34分」でプリントは完了した(休憩時間はカウントされない)。
使用したフィラメントは「104.14g」。
1kg $24.99(2,714円)の「Prusament Galaxy Silver」を使用したので、材料コストは「283円」。地形図の大きさは約15cm x 15cm。
※1ドル108.6円換算
今後、この15cm四方の3D地形図を連結していき、南東北全域の立体地図をつくる計画。
完成サイズは A2(60cm x 45cm)を予定している。
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